2011年。年の初めに至っては一体自分が何をしていたのかすら既に曖昧で、その頃自分の意識は既にインドへと向かっていたのだろう。

何も考えることなく訪れた国はやはり導くようにして、行くべき場所へと自分を招き入れた。ただ流れの赴くままに山へ、高みへと進み、深緑と抜ける様な青空をただひたすらに眺めて過ごした数ヶ月。改めて自分という存在と世界との関わりを考え、向き合い続けた。

存在とは、非存在とは、意識とは、無意識とは、理想とは、現実とは、空想とは、夢とは、肉体とは、精神とは、魂とは何か。芸術や音楽や詩的イメージに感じる美とは何であったか。

答えを追い求め、その追い求め続ける中で現れる変化と、やはり変わらぬ部分とを残し、自分は依然として自分であった。

感覚や思想の共有からはひどく離れてしまった、その自分の内に熟した果肉を腐らせながら何時朽ち果てるかと待っていた。

来年は朽ち果てた実から出る、種子を撒く年だ。その木を育てるため、変容の年に身を任す。

@5 months ago